ハンドボールに関するコラムを徒然なるままに。
いきなり冒頭文に反してハンドボールに限らないのですが、スポーツに関することで必ずお耳にかかる「スポーツマンシップ」について、ここでちょっと触れてみます。
スポーツマンシップとは、「ルール、マナーを守りフェアプレーでいきましょう」ということだと思います。基本としてそれがなければ、スポーツは大変なことになります。とりあえず勝てばいいんでしょ、という風潮になってしまっては、スポーツがドロドロしてしまいます。試合前、試合後の挨拶はスポーツマンシップ再確認の儀式と言えるでしょう。因みに日本のハンドボールでは、お互いのチームがセンターラインを挟んで一列に並び、試合前、後で礼をします。
しかし、勝負なのでヒートアップします。情熱的なプレーはスポーツの醍醐味ですが、危険なプレーなど、スポーツマンシップに反してしまった時は、退場などの重いペナルティが科されます。スポーツが良いものであるためには、このバランスが大切なのだと思います。
ハンドボールの「注意」という罰則について。
プレーの中で軽い反則があった場合は「注意」を受けるのですが、この注意というのはその場だけであり、回数をカウントされません。注意を受けた場合、相手チームのフリースローで試合が再開されます。つまり相手チームにボールが渡ってしまうのですが、ディフェンス側にとっては元々相手チーム(オフェンス側)がボールを保持しているので、注意は痛くもかゆくもなく、むしろ相手の攻撃の流れを止めることができるため有効なのでした。
以上のことから、ホールディングやハッキングなどの反則は実質、罰則が無いのです。選手は反則という認識すらなくがっつり掴みに行くので、ハンドボールが当たりの激しいスポーツになっているわけです。
コートプレイヤーはゴールエリアに入ることはできませんが、空中はOKです。なのでノーマークでシュートが撃てる場合などはゴールエリアに飛び込み、よりゴールに近い位置で撃つことができます。
撃つ前に着地してしまうとおもいっきりラインクロスになるわけですが、スローで見ると足が着いてたりします。しかし、ここはハンドボールの妙というか、微妙なところは黙認されることが多いのです。足が地面に着いたかどうかはともかく、ボールが手から離れたかどうかはわかりにくいというのが理由のようです。
ここを神経質にラインクロスにするとせっかくのゴールシーンがしらけちゃいますしね。
北京五輪予選でさんざん話題になった「中東の笛」とは、アジアにおける国際試合で、試合の日程や判定が明らかな中東びいきになることです。 なぜそんなことがまかり通ってるかというと、アジアハンドボール連盟がクウェートの王族に支配されていることと、スポンサーが産油国の王族であることが大きいそうです。恐るべしオイルマネー。
アジアに新たな連盟を設立する動きもあるようですが、どうなるのでしょうか。